最近日本手話を勉強しています。手話といえば、小学生の時の先生が、学校にろう者の先生をよんでくれて、単語や指文字、あいさつを何回かしたことが思い出されます。とても楽しかったのです。でもそれ以来手話について、気になりながらも、勉強を深めることをしてきませんでした。
一昨年、たまたま検索をしていたら、夜オンラインで勉強できる講座があることを知ったのと、2025年デフリンピックが東京で開催されるので、これは良い機会だしやってみよう!と思って申し込んだのが始まりでした。デフリンピックは耳のきこえないアスリートのためのオリンピックで、オリンピックと同じく4年に一度開催されます。デフは英語でDeaf、耳がきこえない、という意味です。
手話は言語である、ということをご存知でしょうか。音声言語である日本語と対等なひとつの言語ということです。2011年に公布された改正障害者基本法で、手話は言語であると明記されました。自治体それぞれに条例を作っているところもあり、条例成立自治体は、39都道府県/21区/363市/125町/7村 計555自治体(2025年01月09日現在 事務局把握分)だそうです(全日本ろうあ連盟のサイトより)
手話には大きくいうと日本手話と日本語対応手話があります。日本手話は、生まれつきや幼少の頃からろう者であった方、そのご家族などに多く使われています。日本語対応手話は音声日本語の文法に沿ってあらわしているため、年齢を重ねて聞こえなくなったり、聞こえづらくなったりする方(中途失聴者や難聴者)に多く使われているコミュニケーション手段です。
私が学んでいる日本手話は、音声日本語と文法が違うことに加え、表情や手の位置など細かな表現も必要となってきます。またそれが魅力的なんです。ただ、わたしはまだまだ単語を覚えるのに精一杯で、相手に正しく伝わるようにするためにも、日本手話の文法をもっと習得していかなくてはなりません。
一人でやっているとアウトプットがおろそかになりがちで、どうしたら上達するでしょうか、と先生に聞いてみました。ろう者の方や手話で話す方とお喋りすること、ろう者のシャドーイングをするといいよと教えていただきました。そう、やるしかない・・・・。
始めた時は、何を話しているのかまったくわからない・・・という状態も多かったのですが、最近は、動画をみていて、ここはわかるけどこの単語がわからない、というふうに、少しずつわかる単語が増えてきました。ちょっとうれしい。何より、わからないことをはっきりと伝えられることも大事なことがわかりました。
焦らず毎日すこしずつ続けていけたらと思っています。同時に、ろう文化や自分とは違う考えや環境についても学びを深めていきたいです。いつか聴覚障害の方と一緒にお仕事ができる機会があるかもしれません。そのような機会を増やせる人でありたいと思うし、必要な機会にすぐ役立てられるように。
手話でお話することを「手話べり」するというんです。まだまだつたないですが、日本手話でお話する方がいたらぜひ手話べりしましょう。